フランス生活

フランス人ってどんなん人たち?主な特徴12選

 私が16年過ごした国、フランス。

 私が最初にフランスに旅行として赴いたのは1998年、その時私がかの国で知りたかったのはフランスの観光地、フランス料理、ワイン、ブランド品ではなく、そこに住んでいる人たち、フランス人とはどんな人たちか、どのような性格なのかということ。

 私が人生の約3分の1の時を過ごした国の人たち、フランス人の性格のお話。ひとことで言うとかなり複雑である。

フランス人の主な特徴12選

ヴァカンス至上主義

 「現代にフランス人にとってヴァカンス(長期休暇)は新たな宗教。それは日常の些事から解放されるための大切な儀式」

 かつては「カトリックの娘」とまで言われたフランス。主な宗教は現在でもキリスト教のカトリックであっても、信者の数は2016年の調査によると18歳から50歳のカトリック信者の人口は約1150万人。この人口はフランスの人口が約6500万人として約17.7パーセント。(フランス語版ウィキぺディア「フランスの宗教」より)

 現代のフランス人にとって新しい宗教と呼ばれるヴァカンス(長期休暇)、フランスでは年間5週間の有給休暇取得が法的に認められている。なお、病気で療養が必要な場合は別途で申請できる。

 ヴァカンスのために働くと言われるフランス人、ヴァカンスに出発するときはものすごく積極的。夏は多くの人が8月1日から3週間のヴァカンスを取得するが、その際は7月31日の仕事が終わった夕方から出発し、22日未明に帰ってきてからは死んだ魚のような目をしながら仕事に復帰する。

 雨はおろか文字どうり槍が降ろうと彼らはヴァカンスに出発するだろう。

このような渋滞が何百㎞も続く

 2000年代終盤のある年の12月、クリスマス休暇が始まる直前にフランス全土で数十年ぶりの大雪となり、しかもフランスの国鉄は全土でストライキを行った。しかし人々は躊躇することなく車で出発。予想どうり大渋滞となった。2015年8月1日、パリから南仏に出かける人たちの車でその日は800㎞の渋滞が発生した。

 これよりは短いとはいえこのような渋滞はたびたび起こるがその様子はまるで聖地巡礼。

 彼らにとって、長い休暇を自宅で過ごすことはヴァカンスとは言わず、どこかに出かけることに意義がある。これができないと、神に見放されたような顔をする。

恋愛至上主義

 カップルになると、買い物、コンサート、観劇、パーティーなど常に一緒に行動するのがフランス人。

 恋人がいないことを一日でも耐えられない。自分の理想の相手を常に探し続ける。占いのCMで一番最初に来るカテゴリーが「恋愛」である。

 恋愛においては、

「合わない相手といるよりは独りでいろ」

「恋愛に年齢なし」

この格言がセットで考えられている。

血液型でいうと性格はほぼ全員B型

 フランスで血液型占いというものを聞いたことがない。あったとしても、それは意味をなさない。

 なぜなら彼らは自我が強く、自己主張が強く、我が道を行く、日本の血液型性格診断でいえばほぼ全員がB型にあたるからである。

 フランスの教育ではまず個人の人格を確立することに重点が置かれる。「個人主義=自分勝手」という日本的な図式は誤りである。

 ただし、かの国でも社会的に反するような個の主張は認められない。

とにかくおしゃべりが大好き

 フランス人というよりラテン系(フランス人、イタリア人、スペイン人、および中南米のヨーロッパ系ラテン系民族の性質を継承した民族)民族は総じておしゃべり、かつ早口である。フランス語に関しては、英語やドイツ語と比べて構造的に速く話せるようにできている。

 日本人の中でおしゃべりといわれる人のしゃべる量とスピードがあちらの一般的なしゃべる量とスピードであり、おしゃべりなフランス人のそれは一般的なフランス人の3倍程度に相当する。

 私が初めて赴いたフランスの第3の都市リヨンのホテルの窓から街並みを覗くと、夏のヴァカンス期間中であったせいもあって、夜中の2時でもレストランのテラスが解放されていて、人々が延々と話し続けている風景に驚かされた。

 オリンピックや世界選手権などの国際大会でフランス人選手のユニフォームの左胸に雄鶏のマークがついているが、フランス人を庭に飼っている動物に例えると雄鶏といわれる。周囲の迷惑も考えず騒ぎ立てて、周囲から冷ややかな目で見られているというのがその理由。フランス人たちは自分たちのシンボルが雄鶏である理由を受け入れている。

 フランス人は3分間黙っていると死んでしまうと言われている。

皮肉屋で批判的で文句が多い

「何かにつけて不満を言わずにはいられない民族」

 このように評したのはフランス人学者であるが、彼らは日常の会話でも批判的な口調で入ることが多く、また訳知り顔でニヒルな話し方を好む。

 他国のことも自国のことも容赦なく批判するのがフランス人である。

論理的であることを好み、また言い訳も好む

 フランスの討論番組で一般視聴者が発言するとき、「この方が論理的だ」という発言をよく聞くことがある。しかしよく聞いてみると

「私が言っていることの方が論理的だから私が正しい。」

 と受け取れることが多い。要するに自分の意見を通したいのである。

 また、彼らは自己弁護をするための努力を惜しまない性格でもある。何か不都合なことが起こるととにかく自分は悪くないことを主張したがる。

 実際私が聞いた遅刻の言い訳の中で次のものに勝るものをいまだ聞いたことがない。

「電子レンジの中でヨーグルトが爆発した。」

『カルチャーショック フランス人』(河出書房新社)

確か上記の書籍に書かれていたと記憶している。

人の話を聞かない

 彼らは自分が会話の主導権を握ることを好み、議論となるとこれが顕著に表れる。フランスのある有名なラジオでは集まったパーソナリティーの人たちや視聴者たちの間でヒートアップすると、仲裁のために放送局がボクシングやプロレスのようにゴングを鳴らす。

 5年に一度行われるフランス大統領選挙では1度目の選挙に勝ち残った候補者2名によるお互いの政策の討論番組を生放送で聴けるが、最後は互いに相手の主張に耳を傾けてから反論するということはなくなり、お互いの主張の応酬となる。

「フランス人同士の会話はまるでボクシングのジャブの応酬」

 このように評されるくらい、相手に沈黙させられ(ボクシングのようにKOされ)たら負けなのである。 

感情の振れ幅が大きい

 友人同士のパーティー、国際大会で自国が勝っているときは大騒ぎし、愛情表現豊かでもあるが、落ち込んだときは目も当てられないくらい暗い。

英語を話せても話したがらない

 これはよく知られた話。

 しかし2020年TOEIC リスニング&リーディングスコアのフランス人の平均スコアは740点で7位(日本は537点で27位)

参考

TOEIC L&R 国別平均スコア

 私が1998年に初めてフランスに行ったときに国際空港でシャルル・ド・ゴール空港についた後で日本へ電話を掛けるために国際テレフォンカードを購入しに売店に入り「Hello」と英語であいさつしたときはムッとされたことを覚えている。

 アメリカが台頭し世界の経済を握る以前、19世紀まで社交界での第一公用語はフランス語であった。年配のフランス人は今でもその栄光にすがると同時に音楽やハリウッド映画などを通じて英語がフランス社会浸透してくるのを嫌っている。

 そもそもイギリスとフランスは歴史上犬猿の仲であり、永遠の宿敵である。フランス人は国際大会でイングランドを破った時にはその大会で優勝したかのように喜ぶ。

他人からの制約を嫌う

Il est interdire d’interdire

人に何かを禁止することを禁止する。

 1968年5月、パリの西の郊外ナンテール市の大学での学生の抗議運動に端を発し、2ヵ月間フランスの国家運営機能が停止した「五月革命」の後にフランス社会に広がったスローガン。

 それ以前のフランスは父権制社会、家父長制が支配する社会であった。当時親が決めた婚姻に子供は逆らうことはできなかったという。

 この時に起こった女性解放運動により、人口妊娠中絶の合法化、家父長制からの解放、性役割からの解放、雇用・職業における平等など異なる観点から多くのフェミニスト・グループが結成され、大規模なデモや集会が行われた。

「自由・平等・博愛」の標語とは別に、おそらくフランスが「自由の国」というイメージを持つようになったのは五月革命後の社会運動の影響が大きいと思われる。

参考

コトバンク「五月革命」

日本語版ウィキペディア「女性解放運動(フランス)」

政府に対しても躊躇することなく反発する

 2020年から続くコロナ禍で、フランスで飲食店に入店する際にワクチン接種を証明するワクチンパスポートの提示の義務化に対するフランス国民の無列な反対でもが起こったのは記憶に新しい。

 彼らはフランス革命で祖先が世界に先駆けて市民革命を起こしたことを今でも誇りに思っている。自分たちの生活や権利を脅かすことには、たとえ政府であっても断固反対する。そのためには百万人単位の抗議デモを起こすことを厭わない。彼らにとって、反対の声をあげないことは相手の要求を飲むことだからである。

 暴動にまで発展するデモを擁護しないものの、いざというときの団結力には驚かされる。

でも自国の歴史と文化は愛している

 フランス人、特に40代以上の方には自国の伝統と文化を愛しており、そして衰退していくフランスを憂えている。

最後に:16年間の滞在の感想

 フランス人の性格は本当に複雑であり、彼らを理解し彼らから信用を勝ち取ることはフランス語を学ぶ以上に難しく一筋縄ではいかない。彼ら一人一人の性格を見抜くには、行動をよく観察することである。彼らが理性的になるのは20代後半から30代にかけてである。

 外国人差別も多いが、しかし中には外国人にも本当に親切に接してくれる人がいて、彼らの自尊心を傷つけることがなければ彼ら人懐っこさや奥底にある他者を認める寛容さを見ることができる。

フランス人の性格がよくわかる書籍

フランス人の性格をところどころ皮肉を交えながら描写した書籍で、私がフランス留学を志したときに読んだ書籍です。出版されて20年以上経過して内容が現代と合わない箇所がありますが、コロナワクチン接種が進み、渡航規制が緩和後に長期滞在を考えておられる方には必読の書。

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ABOUT ME
Maurice1974
20代で渡仏、40代前半に帰国。2021年、経済的自由獲得を目指して投資の勉強と副業としてブログを始める。 2019年、DELF B1(仏検2級相当)取得。現在TOEIC Listening&Reading勉強中。 目標は”自分の天職探し”。 フランス語、スランスの生活、自身の目標を追いながら役立った情報をお伝えします。

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