「語学を活かす道を考えてみないか?」
この記事を書いているときからさかのぼること数年前、私の知り合いが言いました。
その方の提案は、私が16年間の滞在で培ったフランス語の能力に加え、ビジネス上の第一言語である英語を勉強して複数の言語を使える人材にならないかというもの。
私がTOEICの勉強を考えるきっかけになった出来事でした。
一人の助言、一冊の本
目次
- 1.英語にまったく興味のなかった受験生
- 2.書棚に眠るたくさんの英語教材
- 3.一人の助言と一冊の本
- 4.新たな強みを求めて
1.英語にまったく興味のなかった受験生
中学一年生から始まった英語の授業には特に興味が持てず、高校に入って2年生の時に担任の先生から英語さえしっかり勉強すれば3年次には推薦入試を受けられるという助言があったにもかかわらず、英語の勉強が何の役に立つかわからないと言いながら勉強を放棄。
結局英語を勉強したのは3年生の私学受験前の数か月のみ。興味のないことにはまったくエネルギーを注ぐことができない性格で、好きでもないものの嫌な受験勉強を終わらせるためと割り切ることもできない性格であることはこの当時から伺えました。
2.書棚に眠るたくさんの英語教材
2021年の上旬、部屋の書棚を整理した際に出てきたのは約20冊に及ぶ英語の勉強に関する書籍。そのほとんどが最後まで読まれることははなく書棚で眠ったまま。
英語学習への興味は今まで少しはあったものの、学習を継続させるモチベーションがないことを示唆していました。
英語の授業は何とか合格した大学の一回生の時の一般教養の授業が最後になりました。
それから何年かして20代の中盤にフランスに留学、その後フランスで仕事を見つけて人生の3分の1を過ごし、フランス語で仕事を行える程度の語学力は身に着けて帰国。
一人の助言と一冊の本
「今からでも英語の勉強をして、語学を仕事にすることを考えてみないか。英語ができる人はいくらでもいる。しかし英語に加えてほかの外国語をビジネスレベルで扱える人はそれほどいない。」
英語と自身の専門分野の知識を用いて活躍されていて私の経歴を知る知り合いの方が助言してきました。
その時は2020年に開催されるはずであった東京オリンピック関連その他のインバウンドによる外国人観光客の集客に日本中が注目していた時で、その方の助言も建設的でありました。
ただその助言を頂いたときは私は障害者雇用枠での就職の準備に取り掛かったばかりであり、また同時に母が倒れて要介護となり、退院した後の在宅介護をする準備に追われていた時期でもあり、英語の勉強に取り組むための時間的また精神的なゆとりを得るのはこの時から数えて3年の時を待たねばなりませんでした。
しかしその間も忙しいながらもその方の言葉は忘れられず、近所にある図書館の英語の勉強の教材のコーナーに立ち寄ったところある一冊の書籍が目に留まります。
『たった3か月でTOEICテスト940点!47歳中年サラリーマンの軌跡を呼ぶ勉強法』ダイヤモンド社
中一の中間テストで「apple」が書けなくて落ちこぼれて以来の英語嫌いが、このままでは社内失業→リストラの危機感を抱き、一念発揮してTOEICに挑戦。3か月で900点超を取り、新形式でも975点を取得。そのTOEICだけに焦点を定めて徹底的に無駄を省いた勉強法を解説する。
Amazonの書籍紹介文より引用
著者の青山氏はその後ご自身のTOEICの点数が上司の方から評価され、外国の取引先の方の通訳として活躍、無事首は繋がるのでした。
4.新たな強みを求めて
現在私はある企業の障害者雇用枠で働いておりますが、残念ながらその職場は私の経歴を活かせる場所でもなく、悪い言い方ですが生きるためにその場にしがみ付いているいると言えます。そして私の雇用契約の主導権を握っているのは雇用側。
「今の職場をいつか去ることになってもその後も食べるのに困らない強みが欲しい。」
私が日本に帰国した際に実感した、転職市場で求められるスキルがないという問題はいまだに解消されておりません。職が見つからないという不安や焦りは二度と経験したくない。
加えて、フランス語の能力だけで食を見つけられる可能性は低い。語学で食べていくという選択肢のためには英語は必須でした。
まず私は自身のフランス語の実力を証明するため、2018年末に仏検2級相当の検定に合格。ビジネスレベルのフランス語の実力があることを証明します。
そしてその翌年・・・。
2020年1月に発生した未知の脅威である新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、2020年4月上旬に政府による第一回目の緊急事態宣言が発令され、同時に公共交通機関を二つ利用して通勤する私には、会社から週一回の出勤を除く在宅勤務の指示が下ります。
その指示が下った日の帰り道、しばらくの間費やすことがなくなる一日合計2時間弱の通勤時間を何に充てるか考た末、通勤経路の途中にある大型の書店に入り、TOEICの勉強のコーナーに立ち寄りました。
私に英語を勉強する明確な目的と、それに向かって取り組む時間が与えられました。
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